2016/09/30発行 ジャピオン3号掲載記事

上昇志向のビジネス英語 第三回

国際的なビジネスシーンで絶対不可欠な英語力。英語がうまくできないことでコンプレックスになることも多いが、逆を言えば、英語力がアップすることで自信が付き、仕事のバネになる。第3回は、エレベーターやパーティーなどで交わす会話「スモールトーク」について、ビジネス英語教育の専門校、アイベックのトロイ・エイクリー先生にアドバイスしてもらった。

適した話題は食、祝祭日
タブーは宗教、政治

 仕事に直接関係する専門用語はしっかりマスターしても、同僚や顔見知り、パーティーで初めて合った人らと交わす、仕事以外の「スモールトーク」は、意外に難しいもの。英語力以外のセンスも要求される、このスモールトークがスマートにできるようになりたいと思っている人は多いのではないだろうか。「今日は暑いですね」「今年はなかなか涼しくなりませんね」などと、天気の話題でお茶を濁すことがあるが、他にはどんなスモールトークが成立するのだろうか。

 エイクリー先生によると、レストランや食関連の話題、休日や祝祭日、イベントについてがスモールトークとしては最適だという。

 「アメリカ人も日本人もお互いに興味のある話題が良いと思います。祝祭日の話題などは、それぞれの文化に基づいた慣習について情報交換ができていいですよ」とエイクリー先生は語る。

 一方、一般的にアメリカでは宗教と政治の話はセンシティブなトピックだとして避けられている。また、ニューヨークでこの街に対しての否定的な意見を言うことには危険が伴うと先生は話す。

 「悪臭や地下鉄のサービスの悪さ、騒音は周知の事実なのですが、それを話題にしたら、ニューヨーカーはあなたに対して悪い印象を持つと思います。ニューヨーカー自身がそれを話題にすることもあるのですが、日本人は彼らにしてみれば『よそから来た人たち』なので、ニューヨークに対する批判をするときは、十分気をつける必要があります」とアドバイス。

 逆に自分が不快だと感じる話題を相手が持ち出したときは、さりげなく話題を変えることを先生は勧める。

 「もし、あなたが不快に思っていることを暗にほのめかしても相手が感じとってくれなかったり、その話題を続けようとするときは、“That’s not really a good topic for me.”(この話題は私にはあまり好ましくありません)や“I’m sorry but I don’t like to talk about my personal life.”(すみませんが、私生活の話はしたくないんです)と言ってもいいと思います」とも。

スモールトーク準備法

 いつやってくるか分からないスモールトークの機会に備えて勉強することは、ばかばかしく思えるかもしれないが、ワンランク上のビジネス英語を目指すには、必要なことだ。
 エイクリー先生は、旬の話題についていくためにニュースをチェックすることに加え、ポップカルチャーについてもアンテナを張っておくことを強調。また、「パーティーやイベントでの難易度の高いスモールトークに対応できるように、常に会社の同僚を相手に、トピックを会話に乗せる練習をするといいでしょう。どうやって話題を切り出すか、そしてどうやってそれを終わらせるかは、本や学校のクラスで勉強するといいと思います」と一歩進んだ準備法を教えてくれた。
 これから年末に向けてはパーティーやイベントが多くなる時期。これを機に、エレベーターや会社の中だけで通用するようなスモールトークから、公の場で初対面の人と交わすようなジョークや最新トピックといった次のステップへ進むため、ビジネス英語に磨きをかけよう。

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エレベーターの中で、どうしても、ついていけないような話題のスモールトークに出くわして困ったことはないだろうか。笑ってごまかすだけではただの時間つなぎにしかならない。そんなときは以下のフレーズを言って、その場を立ち去るのが得策。エイクリー先生によると、実際に話す前に“Oh”、または何か他のサウンドを入れることにより、すぐにその場を離れるシグナルになるという。

Oh, this is my stop. Have a good one.
(ああ、ここで降りないと。それでは、良い一日を。)

Oh, my stop. See you later.
(おっと、ここで降りないと。では、また。)

Oh, getting out here. Nice talking to you.
(あ、ここで降りますが、話せてよかったです)

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