2016/09/30発行 2016 FALL掲載記事

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米国史の生き証人

 金融街の目と鼻の先にある「デルモニコズ・レストラン」の創業は1837年で、セントラルパークや自由の女神像よりも古い歴史を持つ。当初は小さなペーストリー店だったが、ジョンとピーターのデルモニコ兄弟が買収し、フレンチレストランに。その後米国の料理史にまで影響を与える店にまで成長した。

 例えば、数年前に日本でもブームを巻き起こしたエッグベネディクトは、同店が考案した料理だといわれている。メレンゲでアイスクリームを覆い、表面に焼き色をつけた、「焼けた氷山」ことベークドアラスカも、同店発祥のデザートとのことだ。

 ここで食事をした偉人は数知れず。作家マーク・トウェーンやナポレオン3世の他、政界では、第26代大統領セオドア・ルーズベルトのひいきの店として知られる。1887年5月のニューヨークタイムズ紙によると、ルーズベルトが所属していた政治団体「ザ・フェデラル・クラブ」が第1回年次ディナーを同店で開き、ルーズベルトは政界の勇士たちと交流を深めたという。

 その他にも、エレノア・ルーズベルトのおばのウエディングシャワーでも利用され、当時のメニューリストが現存している。

 同店の看板メニューは、やはりデルモニコステーキ。ジューシーなミディアムレアのリブアイは、外はカリカリ、中はしっとりとした食感で、とろける脂のうまみが口の中に広がるぜいたくな一品。成功者たちの好んだステーキは格別の味だ。

 完成度の高さから、後にデルモニコステーキというステーキカットとして確立され、米国中のレストランに広まっていった。

「Delmonico Steak」には、カリカリのタマネギをトッピング
経済の中心、ウォール街の一等地に店を構える
店内の絵画には、古き良きアメリカの光景
「Classic Baked Alaska」の中身は、クルミのケーキにバナナのジェラート
エッグベネディクトをバーガーの上に乗せた、濃厚な「Benedict Burger」

Delmonico’s Restaurant

TEL
212-509-1144
WEB
http://www.delmonicosrestaurant.com
MAP
56 Beaver St. (bet. William & Broad Sts.)


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