2017/01/06発行 2017 WINTER掲載記事

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2人の大学生が作った歴史

 ニューヨークには、「スピークイージー」と呼ばれる酒場が数多くある。1920年代から30年代にかけての禁酒法時代、政府の目を気にせず、気兼ねなく(easy)おしゃべり(speak)することができた、隠れ酒場のことだ。

 「21クラブ」は20年代に、大学生だったジャック・クラインドラーとチャーリー・バーンズの2人がオープンしたスピークイージー。酒を隠すための隠し扉や隠し階段など、当時の店内はからくり満載だったという。そのかいあって、ついに一度も摘発されずに禁酒法時代を乗り越えた。

 後にレストランに生まれ変わり、過去にはリチャード・ニクソンやジョン・F・ケネディらをはじめとした大統領たちが通い、現代ではドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー」の撮影にも使われるなど、人気の高級レストラン&バーへと変貌した。クラインドラーとバーンズも、ここまでエレガントな店になるとは思いもしなかっただろう。

 2011年にレストランのロビーを改装してオープンした「バー21&ラウンジ」は、赤の皮張りの椅子やソファが並べられた、濃厚な時間が流れる落ち着いたスペース。小ぢんまりとしていて、米国の上流階級の名士になったような気分にさせてくれる。

 オリジナルカクテルとビールの豊富な品ぞろえの他、ワイン・スペクテーター誌が16年の大賞に選出した、全84ページのワインリストが同店の自慢だ。バーテンダーのおすすめに従うもよし、心のおもむくまま好みの銘柄を楽しむのもよし。

 男性はジャケット着用がルール。女性も、少しドレッシーに決めるとちょうどいい。長年の常連客のように、風格たっぷりにゆったりとくつろごう。

マンハッタンの一流バーで頼むなら、街に沈む夕日をイメージしたカクテル「Manhattan」はいかが?
寒い日は暖炉の火に当たりながら1杯を楽しもう
無駄なものは設置せず、洗練された雰囲気を保つバーカウンター
カラフルに整列した騎手の人形たちは、常連客たちがプレゼントしたもの

Bar '21' and Lounge

TEL
212-582-7200
WEB
http://www.21club.com
MAP
21 W. 52nd St. (bet. 5th & 6th Aves.)


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