2017/03/31発行 2017 SPRING掲載記事

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野菜の可能性を探る

 ニューヨークにはベジタリアン(菜食主義)およびビーガン(動物性食品を食べない完全菜食主義)の人も多いが、エレガントでヒップなベジタリアンレストランはまだまだ少ない。そんな中、昨年7月にワシントンスクエア公園の近くにオープンした「レディーバード」が、野菜好きなニューヨーカーの注目を集めている。

 同店の仕掛け人はラビ・デロッシ氏。おなじくベジタリアン向けのレストラン「アバントガーデン」と「マザー・オブ・パール」の経営者として知られている。「レディーバード」は、「マザー・オブ・パール」のシェフが考案した野菜中心のメニューを、友人や家族、恋人と気軽につまめるタパスバーだ。

 店舗は、かつてデロッシ氏が経営していたバー「ザ・ブルジョワジー・ピッグ」を大胆に改装している。ほの暗い隠れ家のような雰囲気の店内で、ソーセージやサラミなどのシャルキュトリ(加工肉)を提供していた前店とは打って変わって、窓から入る陽の光が白壁に反射し、天井の金の装飾をまぶしく照らす「レディーバード」の店内は、清潔感あふれる高級サロンのよう。メニューも一転して、肉を一切使わない「ベジタブル・シャルキュトリ」が目玉となっている。イチジクのコンポート、ニンジンの燻製、マッシュルームのパテがプレートに並ぶ。ポーションは小さいが、一つ一つにしっかり野菜のうま味が出ていて、食べ応えたっぷり。

 チーズフォンデュの代わりには、バターナットスクワッシュのフォンデュを提供する。新鮮な野菜を、野菜ベースのソースにフォンデュするアイデアが斬新。野菜の持つ甘みを存分に引き出す、最上の組み合わせだ。

「Butternut Squash Fondue」には、新鮮なフォカッチャと季節の野菜、グレープをあわせる
フレッシュなアボカドを使った「Boozy Avocado Slushie」
金と白をベースにした内装には、野菜を想起させる緑が差し色に使われている
アート作品のように美しく盛り付けられた「Vegetable Charcuterie」
Photo by Daphne Cheng

Ladybird

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