2017/09/29発行 2017 FALL掲載記事

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海鮮イタリアンに舌鼓

金融界の支配者が育てた二つ星

 今年のミシュランで二つ星を獲得している店が「マレア」。レストラン経営者でシェフのマイケル・ホワイト氏が、パートナーのアーマス・ファカニー氏と組んで、2009年にセントラルパークの南に開けたイタリアンだ。

 ファカニー氏の前身はメリル・リンチの共同会長。ホワイト氏の才能に惚れ込んだ彼は、金融界最高の地位を引退後、レストランビジネスに身を投じた。現在、2人が全世界で11店舗展開するイタリア料理店の中で、マレアは海鮮料理が専門。

 通り越しに公園が見える明るい店内はイタリアンモダンで統一。ネーム入りのテーブルセットも美しく、大事な会食には完璧な舞台設定だ。

 もちろん主役の料理も評判通り。東西両海岸で水揚げされた生の海鮮13種の中から選ぶ、「クルド・アルタグリオ」はイタリア式の「刺身」。ヒラメ、タコ、手長エビ、タイ…盛り付けの美しさにときめき、舌に載せた瞬間に理性が崩れる。ソースやスパイスの意外なあしらいにシェフの才気を感じる。

 パスタでは、マニラクラム(ハマグリ)とイカが具材の「タグリオリニ」が秀逸。卵を練り込んだ柔らかい自家製細麺に、白ワインが基調の、ちょっとピリ辛のソースがよく絡む。らせん状の麺「フッシーリ」はタコの炒め煮をフィーチャー。骨髄で取った深みのあるスープをベースに、赤ワインとトマトラグーでこしらえたソースは、圧倒的な輪郭で記憶に残る。

 その他のハイライトにはメーンとデザートもあるので、ぜひ堪能されたし。決して安い店ではないが、4コース106ドルのプリフィックスディナーは、絶対にお得だ。

濃厚なソースが麺によく絡む、「Fusilli」
白いテーブルクロスでフォーマルにまとめた店内は、商談や特別な記念日など、さまざまなシチュエーションで重宝する
ワインにこだわりを持つファカニー氏の店らしく、ワインリストの充実ぶりも魅力だ
新鮮な海の幸を味わうなら、「Crude Al Taglio」がおすすめ
Photos by Tara Donne

Marea

TEL
212-582-5100
WEB
http://www.marea-nyc.com
MAP
240 Central Park S. (bet. 7th Ave. & Broad- way)


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