2017/09/29発行 2017 FALL号掲載記事


モントリオール

 モントリオールは、カナダ・ケベック州第二の都市。今年で市政施行375周年を迎え、街のあちこちに垂れ幕や記念イベントの広告が掲げられている。ちょっとしたお祭りムードだ。

 街の旧名は「ビル・マリー(マリアの街)」。1600年代にフランスの植民地となり、本土からの移民がフランス文化とキリスト教の教えを持ち込み、この地に根付かせた。

 標識も聞こえてくる会話も、全てフランス語。聖ローレンス川に面した旧市街、オールドポートには、でこぼこの石畳の道が碁盤の目に広がっていて、散歩するとヨーロッパの街角に迷い込んだかのような錯覚に陥る。さすがは「北米のパリ」の異名を持つ街だ。

 でも名物が、チーズとグレービーソースをたっぷりかけたフライドポテト「プーティン」というあたりに、やっぱりアメリカの隣国らしさが出ていて憎めない。

 市内は地下鉄でほぼ全域を回れてしまう規模で、観光名所はほとんどがカトリック教会だ。聖母マリアを象徴する色である、青を基調とした天井が美しい「ノートルダム大聖堂」、巡礼を思わせる長い階段を上った先にある「サン・ジョセフ礼拝堂」などがその代表例。

 建築様式はさまざまだが、どこも密やかで清廉な空気が流れているのが共通している。「巡礼」しているうちに、忙しい日々でくもりがちな心が、どこかすっきりと晴れ渡っていく。

 そんな環境が身近だからだろうか、この街の住民はとても優しい。あいさつすれば朗らかな笑顔を浮かべてフランス語で話し掛けてくれ、こちらが話せず困っていると分かれば、何なく流ちょうな英語に切り替える。でもやっぱりこの街に溶け込みたくて、ついつい元気に「ボンジュール!」と声を掛けてしまうのだ。

1モントリオール最大の教会「ノートルダム大聖堂」
2そびえ立つ塔が特徴の外観も荘厳
3岡の上にそびえる、巨大な「サン・ジョセフ礼拝堂」
4石畳の旧市街
5ご当地フード「プーティン」はぜひ食べたい
モントリオール基本情報 (同市観光局調べ)

正式名称:City of Montreal (仏=Ville de Montréal)

市設立:1642年

人口:約165万人

面積:約4259平方キロ

公用語:フランス語、英語

市長:ドニ・コデール(自由党)

スポーツチーム:カナディアンズ(ホッケー)、インパクト(サッカー)、アルエッツ(フットボール)

姉妹都市:広島市(日本)、上海(中国)

主要空港:モントリオール・トルドー国際空港(YUL)

ニューヨークからの所要時間:約1時間30分(飛行機)、6時間(車)

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