2018/06/29発行 2018 SUMMER号掲載記事


シュツットガルト(ドイツ)

ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州の首都シュツットガルトは、ポルシェ社やダイムラー社(ベンツの製造販売で知られる)が本社を置く産業都市。美しい中世都市や古城、宗教寺院などを楽しめる「ロマンチック街道」からはわずかにそれた場所に位置しており、一般的な観光地としての注目度は今ひとつだが、テクノロジー、歴史、自然がバランスよく混在し、「ちょこっと街歩き」には最適の場所だ。

観光の目玉はやはり「ポルシェ博物館」と「メルセデス・ベンツ博物館」。世界の自動車産業を牽引(けんいん)する両社の発展と歴史を間近に見られるとともに、自動車デザインの変遷、そして車がどのように人々の生活に寄り添ってきたかを知ることができる。ずらりと並んだ名車の展示は圧巻で、自動車ファンならずとも一度は見ておきたい。両館ともに、展示だけでなく、斬新な建築・インテリアデザインも見逃せない。両館は直線距離で8キロほど離れているので、どちらかを先に見て、次に旧市街「バート・カンシュタット」に立ち寄り、その後にもう一方の博物館を訪問するとルートとしては効率的だ。

この旧市街では中世に建てられた古い町並みを散策するのをおすすめする。「バート」は「温泉」の意味で、自然の鉱泉があちこちにあり、当時の生活を忍ばせる。歩き疲れたらビアガーデンやレストランが集まる「クールザール・バート・カンシュタット」や、隣接する公園で一息入れるといい。レストランではもちろん郷土料理を。ドイツ料理と言えばビールとソーセージ、ザワークラウトを想像するが、シュツットガルトの郷土料理は、なんと「粉もん」。マカロニ&チーズにも似た「シュペッツレ」やラビオリ風の「マウルタシェン」にトライしてみよう。またシュツットガルトはドイツでも有数のワイン生産地なので、ワインファンならワイナリーツアーも外せない。

「街歩き」には、乗り降り自由で観光地を効率よく回ってくれる観光バスが便利だが、自転車ツアーやセグウェイツアーも人気がある。

「ポルシェ博物館」の前庭にあるモニュメント。先端の車体は実物大
市民の憩いの場「宮殿広場」は、旧市街から2キロほど離れた新市街にある
シュツットガルトの郷土料理「シュペッツレ」は粉もん
「メルセデス・ベンツ博物館」の歴代レーシングカーの展示は、まるでレース中のような躍動感がある
「街歩き」に便利な観光バス
シュツットガルト基本情報

市設立:1世紀( ローマ帝国 )

人口:約62万3000人

面積:207平方キロメートル

主要空港:シュツットガルト空港

ミュンヘンからの所要時間:2時間30分(車)

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